新聞に書けなかったお話

記者が一生懸命に取材しても紙面に掲載されなかった
写真や、こぼれ話、こっそり教えたい話を綴りました

2016年2月
コミュニティーの必要性

 日本においての典型的なコミュニティーといえる、町内会や自治会。
内閣府の調査によると、町内会・自治会への参加頻度は近年大幅に低下している。
特に都心ではご近所さん%ッ士の交流は不活発になり、町内会や自治会があまり機能していない。
しかしながら、核家族や高齢者の独居は増え続けており、そのような人たちを地域で見守って いくことがますます重要になっている。
 そのような状況の中、地域コミュニティーのひとつとして近年注目されているのが『コミュニティースペース』。 板橋区内にも現在14ヵ所あり、そのうち6ヵ所が高島平地域に密集している。 (写真はその一つコミュニティーカフェ・高島平駅前)
居場所∞たまり場≠ニしての空間づくりが盛んになっている背景には、現代社会が抱える 諸問題は当然のことながら、孤立感から「つながり」を求める人びとの心が垣間見える。
インターネット上にも様ざまなコミュニティーが存在し、どこかに所属することで安心感を得たり 自分の存在意義を確認したりする若者も多い。
このことからも人はいつもどこかに所属し参加したいという欲求があるのだろう。
「住みたいまち」づくりのためには、コミュニティースペースのような居場所が多く生まれ、 それぞれが互いに刺激し合いながら連携し、活発に活動していくことが求められる。
それによって住民一人ひとりがまちづくりに参加し、共により良いまちにしていこうと共通の目的 が自然と生まれるのではないか。
高島平地域でのコミュニティースペースでの今後の取り組みが楽しみだ。

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2016年2月
長井栄子さんの個展

本紙2月号13面で紹介した、長井栄子さんの個展に行ってきました。
会場となった新高島平ファミリー名店街のコミュニティ・スペースハロハログルメには、 花の絵を中心に14点の絵が飾られていました。初日から好評ということで、 私が伺った2日目も40人を超える人が訪れ、作品もすでに2点が売れたそうです。

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2016年1月
ボタニカルアート

 最先端の植物学の研究機関であり、豊富なボタニカルアートを所蔵するイギリス・ロンドンにある「キュー王立植物園」。 同植物園の絵画・工芸品が展示される展覧会「イングリッシュ・ガーデン」が、 パナソニック汐留ミュージアムで開催されており、先日私も足を運んだ。
 ボタニカル(Botanical)は植物学という意味で、植物学的な美術画をボタニカルアートという。 これは、植物を原寸大で科学的かつ精密に描き、芸術性も併せ持つもの。 近代科学が発達する以前のヨーロッパにおいて、薬の多くは植物だったため、 正確に描写された植物図が求められたことから、ボタニカルアートが生まれ発達した。 主にイギリスやフランスで19世紀に大流行し、現在はホテルなどのインテリアとしても定着し世界中で愛好されている。
ボタニカルアート史上最も有名な植物画家は、フランス宮廷で活躍した ピエール=ジョセフ・ルドゥーテだといわれるが、かの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチもボタニカルアートを描いている。
また、学芸員によると展覧会のもうひとつのテーマは「異文化交流」だという。 植物は世界中どこにでも根付き、与えられた場所で生きることができる順応性も持っているのだろう。
花の香りに包まれて観覧できるコーナーもあり、忙しい現代人が見落としてしまっている 自然の移ろいや魅力を満喫することのできる同展。
 足を運んでみてはいかがでしょう。

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